私のような全く無知の方に向けてこの記事を書きます。登録に際して、一番苦労したのが事務所です。行政書士は他士業と比べて特に事務所要件が厳しくなっています。どのような事務所で開業するか迷っている方は一度私の記事をご覧ください。
自宅開業
自宅開業はコストがかからない、固定費がかからないのでオススメといった話をよく聞きました。しかし、これは全くのうそです。自宅開業は所有物件でない限りおすすめしません。以下デメリットを書きます。
- 家が公開される(特に女性は危険なので絶対に自宅はやめたほうがいいです)
- 今の住居では登録申請できない可能性が高い→住居用で住んでいて、事業OKのマンションはほぼありません。OKでも契約書を巻きなおすか、新たに借りる必要があります。
- 住居兼事務所可のマンションを探すのは困難
自宅開業は物件を所有していればハードルは低くなりますが、それでも居住用と事務所のスペースを明確に分ける必要があったり、簡単ではないです。
私が無知なだけでしたが、事務所を借りる際は事業用なので別途10%の消費税がかかるということも知りませんでした。自宅開業が一番無難かなあと思ってる人は大きな間違いです。
使用賃借、転貸借
知り合いの先生の事務所で登録しても良いよ、という話をもらう人もいるでしょう。しかし、先生がOKでもオーナーからの使用承諾書をもらうことが滅茶苦茶ハードルが高いです。オーナーは契約人以外の使用を基本的に認めません。オーナーは百戦錬磨なので、トラブルが起きることを非常に恐れています。契約書を巻きなおすかでもしないと基本的にはOKしないです。
私は実際、3人の先生に話をいただき、オーナーに聞いていただきましたが、一人は絶対NO、一人は契約書まき直しならOK、一人は同居に関する覚書に私がサインすればOKとのことでした。
私は結果的に税理士の先生との合同事務所での使用賃借での登録をしたのですが、オーナーとの話し合い等、登録書類がそろうまで3か月の時間を要しました。ですが、固定費ゼロでスタートできることは幸運なことだと思います。中国人オーナーなので寛容だったのだと思いますが、一般的なオーナーはサインしないということは頭には入れておいた方がいいです。
使用賃借での登録は急いでいる方にはおすすめしません。自分だけではなく、色んな人の協力が不可欠になるからです。他士業との合同事務所でも、登録に際して事務所の形態について突っ込まれました。これが士業ではなく別の事業ならもっとハードルが高くなると思うので気を付けてください。
レンタルオフィス
一番おすすめの開業方法です。マンションを別に借りるより安く済むと思います。それに机やいす、コピー機なども揃っているので初期費用も安く済みます。立地も良いことが多いので、レンタルオフィスで開業して、軌道に乗ったら自分のきれいなオフィスを借りるというのが定番ルートだと思います。
マンションを借りると、消費税、水道光熱費などがかかってくるので、そこで寝たい、別宅を作りたい場合以外はレンタルオフィスで良いと思います。
まとめ
事務所要件、かなり厳しく見られます。県によっては事務所調査などが行われることもあるので、テキトーに事務所なんとかしようと思ってても難しいです。私は痛い目を見たので、今後の皆さんのために共有します。
自分で、身の丈に合った場所を借りる、無理しない、ということが一番です。
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