飛田新地 風俗営業許可・遊郭の内部事情について


飛田新地は大阪の西成にあるかって遊郭があった地域で、現在は約160件の料亭が軒を連ねる日本最大級の色街です。女性が行くと、女の子やおばちゃんから「なにしてんねんブス」等暴言を吐かれるので行ってはいけません。私は開店していない朝6時頃に行ったことがあるのですが、かなり特殊な雰囲気でした。知り合いに現役飛田新地嬢の子がいるので内部事情についても詳しく話していこうと思います。
どういう女の子が働いているのか・内部事情
飛田新地に行き着く女の子は正直普通ではありません。実物を見せてお客さんが選ぶことになるので、他の女の子と比べて上がっていない自分に病んでしまいます。メンタルは鬼に近いです。ただ可愛いから上がるというわけではなく、衣装や飛田メイク、表情等様々な要素があるようです。お客さんが上がらないと給料はゼロ。シビアな世界だと思います。金額でいうと、20分16000円(外人は21000円)で、女の子の手取りはその約半分です。なお、20分という時間は着替えの時間を含んでいるので、実際はかなり短時間です。30分、60分の時間もありますが、かなり割高になります。(15分はかなり嫌がられるのでやめておきましょう)
ただ、ほかの風俗と圧倒的に違うのは短時間、粘膜接触なし、シャワーなしな点です。一見不潔に見えるかもしれませんが、意外と性病にかかるリスクは低いそうです。本当にちょんの間ですね。なので、嬢に対して色々要求しても基本的には通りません。リピートを意識していないし、メリットがないからです。しかも、口コミもできない閉ざされた空間なので文句は言えません。
女の子は意外とアラサーの方が多いです。容姿も綺麗でないとやっていけません(周りに沢山きれいな子が座っているからです)飛田新地は店に座られる人数が限られているので、勤務形態はかなり厳しいです。急に休むと、席が空になるので、当日欠勤を繰り返すとすぐクビになります。座る時間も17時~24時など、長いです。階段の上り下りも一日に何回もすることになるので、ハードワークで決して楽に稼いでいるとは思えません。対面式なので身バレのリスクもあります。それができるなら昼職できるのでは、、と思いますが。
どういうお客さんが来るのか、若者のノリや、観光客が多いようです。他の風俗と違って、短時間で終わるので友達同士でもぱっと行きやすいです。恋人接客やつながりを求める人はもちろん他の風俗に行くと思います。
そして、呼び込みしているおばちゃんは何者かというと、元飛田新地の嬢です。呼び込めば呼び込むほどおばちゃんに歩合が入ってくるシステムです。
飛田新地の許認可は?風俗店?料亭?
飛田新地は、「接待行為を伴う飲食店」つまりキャバクラなどと同じ部類の「風俗営業1号許可」、料亭なので「飲食店営業許可」も必要です。実際、料亭なので、お客さんにはお茶とお菓子が出されます。なぜ風俗なのにお茶とお菓子が出るのかと不思議に思った人がいるかもしれません、あくまで料亭として運営しているからです。
店舗型の風俗店(ソープや箱ヘル)は新規は不可能と書いたことがあります。しかし、飛田新地はキャバクラと同じ種類の営業許可なので新規でも申請できるということになります。(おかしな話ですが・・)
風俗営業許可なので、デリヘルなどの届出と違って、要件は厳しく見られることになります。風俗営業許可については詳しくは以下の記事で解説しています。


簡単に言うと、保全対象地域の確認、レバー式などの手洗い設備、面積要件(和室9.5m以上)、高さ1メートル以上のものを置けない、部屋に鍵をかけれない、明るさ(5ルクス以上)です。前の店が要件を満たしていたから大丈夫だろうと思うかもしれませんが、いつのまにか近くに保育園ができていたりする可能性もあります。なので、新規オープンできるかどうかは厳しめに考えていてください。
新地では料理組合という管理組合もあり、だいたいのお店はそこに入っています。組合は新規参入者を基本的には歓迎します。店の数を増やして、集客も増やそう!と飛田新地全体の活気を上げようとしているからです。組合加盟料50万。料理組合が飛田新地を管理しているので、暴力団は一切排除しています。暴力団がかかわっていると許可が下りるはずもありません。組合指定の行政書士も存在するらしいです。何者でしょうか。
まとめ
飛田新地はかなり特殊です。新地を経営したい方は軽く1000万円以上の資本金は用意しておくべきだと思います。融資は下りないので全額自己資金です。店舗をオープンするまでの許可の期間、保証金や空家賃、求人広告、女の子の給料、おばちゃんの給料等かなりのお金がかかります。女の子の扱いなど含めかなりリスクがある商売です。危ない人が運営しているイメージがありますが、犯罪歴がある人に許可が下りません。デリヘルは届出、飛田新地は許認可。の大きな違いです。
今回の記事は、杉坂圭介「飛田で生きる」と知り合いの現役飛田新地嬢からの話を聞いて書きました。飛田新地で経営したいと思ってる方、経営譲渡したい方、お気軽にご連絡ください。




コメント